ヘスディー・ゲルゲスインタビュー:いつでもかかってこい

fightnewz.netインタビュー和訳

頂点に立って:バダ・ハリの失格負けによりショウタイム世界ヘビー級新チャンピオンとなったヘスディー・ゲルゲスは試合後記者団の質問に答える。
ヘスディー・ゲルゲスは、自分が倒れたとき顔にめがけて反則の蹴りを入れたバダ・ハリの再戦をいつでも快く請けると言っている。

2ラウンド、ゲルゲスの立ち上がり際に、どういうわけか王者ハリが放ったサッカーボールキックによるハリの失格のおかげで、ショウタイムヘビー級王者のタイトルを得ることができたという。

エジプト系オランダ人であるゲルゲスは、このアムステルダムアリーナのメインイベントが物議をかもすことになった結果を受けて、ハリとの再戦は避けられないだろうという。

ハリは今最も注目されている選手である。ゴーカン・サキもFightnewz.netに語った。彼もハリ、才能あふれる気まぐれなアムステルダムのスター選手との再戦を望んでいると。

26歳のゲルゲスはFightnewz.netに語った。
「もちろん、再戦は望むところだ。俺はファイターなのだから。」

「だが、再戦“してやる”とは言わない。どうせ再戦は必ず行われるのだから。」

「俺たちはともにトップ選手なのだから、再戦は当然のことだ。おそらくこのタイトル(ショウタイム王座)をかけてね。」

「問題ない、いつでもやってやるさ。毎日トレーニングはしている。トレーニングは大好きだしいつでも誰とでも戦ってやる。だって俺は真のスポーツマンだから。」

ノックアウトや判定で勝つほうが失格による勝利よりも良いとゲルゲスは言う。しかしハリの突然の反則蹴りにより一時的に視力に問題が生じたと説明する。

モロッコ系オランダ人であるハリが、その自爆的性質で彼の評判を落としたことは記憶に新しい。2008年K-1ワールドグランプリ決勝、レミー・ボンヤスキーが倒れているところ、その頭部を踏みつけるという行為によって失格となっている。

「勝ったことはもちろん嬉しい、もちろん正当な試合で勝ちたかったが、彼がそれをさせてくれなかったんだ。」ゲルゲスは言う。

「試合の10分後には痛みは引いたけど、あの時は意識が飛んでいた。ほぼアゴの急所に当たっていたから。本当にひどいキックだったぜ。」

「すごく頭がくらくらして、普通に試合をしていて蹴られるのなら大丈夫なんだ、だけどあれは倒れているところを予想外にきたから。」

「立ち上がって構えようとしたんだけれど、何が起こったかわからなかった。」

「ああいうやり方は好きじゃない、だけどあれがやつのやり方なんだ。俺とは違う。結果俺は試合に勝った、それが一番重要なことだ。」

ハリは早いラウンドで勝つだろうというのが大方の予測だった。しかし、ゲルゲスを揺るがすことはできなかった。1ラウンド、ハリの右パンチがゲルゲスのこめかみにヒットし、一瞬のいわゆるフラッシュダウンのみだった。
ゲルゲスはパンチの連打でロープ際に押し込まれたあと足払いで倒れ、その直後衝撃の幕切れとなった。しかしこの一連の攻撃の応酬はゲルゲスの1発のパンチがハリにヒットしたことにより始まった。

彼は言う「俺はこのハードな試合のためにきちんと準備できていた。見てそう思わなかったかい?」

「この試合は想像してたほどハードじゃなかった。練習では3人のヘビー級と代わるがわるスパーリングしてきたんだ。トレーニングのほうが厳しかったくらいだよ。」

「俺にとってパンチは大したことはない。試合のときは誰に殴られたって平気だ。」

「だけど倒れているときに蹴られることまでは想像していなかった。」

“ファイターズ・ハート”ゲルゲスは常に自分の実力を疑うものたちにその強さを証明してきた。彼はすでにK-1の常連であるルスラン・カラエフやポール・スロウィンスキーを倒し、判定で負けはしたものの4度のK-1ワールドグランプリ王者であるセーム・シュルトに対してもガッツのある戦いを見せた。

さらにK-1の前チャンピオン、198センチの野望あふれるハリが築いてきた地位に立ちはだかったことで、ゲルゲスに批判的な批評家たちに恥をかかせることができた。

ゲルゲスは、その折れない心でバダハリファンの群集にも打ち勝った。そして語る「セーム・シュルトと戦ったとき、みんな2ラウンドもたないだろうと言っていた。カラエフとのときも最後までもたないだろうと、スロウィンスキーのときだってそうだった。」

「俺は誰の批判も気にしない。だけどきっとみんな俺のことを信じてくれはじめていると思う。」

彼は付け足す「俺はナンバーワンになりたい。全員倒したい。自分にはそれが出来ると信じている。」

「最高の選手になって歴史に残りたい。現役を引退して、町ですれ違う人が俺を知っていて、いい選手だったと声をかけてくれるようになりたい。」

「それが俺の夢なんだ」

ゲルゲスの勝利はまた、チャンピオンを量産する名コーチ、トム・ハーリンクの勝利でもある。彼はハリを5年間に渡って育て、2005年に辛い別れを経験した。そして元教え子であるハリが失態を犯すという結果によりハリの評価を下げさせた。

アムステルダム在住のハーリンクは試合後も興奮冷めやらぬ様子で語った。
「スポーツマンなら、倒れている人間を蹴るようなことはしない。」

「バダはレミー・ボンヤスキーにやって、またヘスディーにも同じことをした。彼は自分をで自分をだめにしているんだ。」

「ヘスディーはバダがやった失敗、倒れたところを蹴られるということなどで勝たせたくはなかった、彼にそんなことは頼んでいない。これはすごく危険なことだ。」

「全ての栄誉はヘスディーにある。彼は尊敬できる人間だしまじめなやつだ。私はずっとヘスディーにこの試合は厳しくなるといっていた。3ラウンド目を見たかった。」

WFCAワールドチャンピオンでもあるゲルゲスは、このハリとの勝利によって戦績を伸ばし32勝8敗2ドローとなった。